むかし何かの京都番組で生チョコが食べられる古民家カフェがあったことを思い出し、その話を相方にしたところ、相方の脳内は生チョコで一杯になってしまい、後には退けない状態に。
とても有名店のようで、グーグルでおぼろげなワードで検索しただけですが、あっさりオーガニックティーハウスが見つかりました。
最寄り駅からは丸太町駅、東山駅どちらからも15分と微妙に遠い距離にあるため、バスで岡崎道からのルートで向かうことに。
混み合うのに予約が不可とことで午前中に訪問したのですが、営業時間が12:00からだったことを知り、店頭で膝から崩れ落ちました。ちゃんと営業時間まで調べないとですね。とほほ。
改めて15時頃に出直したのですが、ちょうどおやつどきだから待つかなあと心配したものの、その日はたまたま空いていて先客は若いカップル1組だけでした。
さらに私達が席に着いたころには先客のオーダーが到着していたので、この段階ではほぼ待ち時間がゼロのラッキーな展開に。
メニューを持ってきてくれたのは噂のカナダ人奥様。和服をお召しでした。ただメニューを置かれる際ボソボソっと、
「こちらメニューです…」
かろうじて聞き取れるくらいのか細い声。
日本語自信ないのかしらと私は思っていたのですが、相方は具合でも悪いと思ったのか、思わず顔を覗き込んでしまいました。すみません。
さて実質先客のいない状態なので、私達のオーダーはすぐ来ると思っていたのですが、意外となかなか出てきません。
「出来ているチョコ盛りつけるだけだよね?」
とお互いに顔を見合わせます。
まあこんな雰囲気のある古民家でゆっくり過ごすのも嫌な時間ではなかったですし、むしろ京都でこんなにまったりできるなんて貴重だなあとすら私には思えていました。
ですが相方は早く生チョコが食べたくて「遅いな、まだかな。」と脳内生チョコが爆発寸前のご様子。お前というやつは・・。
そして待つこと体感20分。まずはチョコセットとエスプレッソが到着しましたよ。
おおっ、見せ方がとても美しい。店主のセンスを感じます。
チョコは、
ドミニカ産有機カカオマスを使用「ビター」
ほろ苦さが癖になる大人の味
宇治の抹茶を使用「抹茶味」
和洋が融合、ザ・京都の味
フランス産ハーブリキュールを使用「スウィート」
これぞ生チョコ!万人受けする王道の味
北欧産リンゴンベリーを使用「フェアリーテール」
自慢のビターチョコをベースに酸味の効いたピンクベリーを被せた、甘酸っぱくてほろ苦い青春の味
どのチョコも口どけが優しく、あっという間に溶けてしまいました。儚くて刹那的な味わいでした。
エスプレッソにしたのは、甘いのと苦いのって合うんじゃね、と単純に思ったからです。後で私達の好きな抹茶があることを知ったのですが、メニューの一番下にあるせいかその時は気付きませんでした。
でも予想通り生チョコとエスプレッソの相性がとても良かったので、次回も同じ組み合わせにすると思います。
そんでもってケーキも一緒にオーダーしていたのですが、切って盛るだけと思いきや、想像の斜め上を行く仕上がりでした。
リンゴレーズンブルーベリーケーキ
抹茶ケーキ
まるでフレンチの前菜のような見事な盛りつけに、
「こうきたか。」
と思わず心の声が表に漏れてしまいました。
これは時間掛かるわな。
いちごやキウイなどのフルーツがふんだんに盛られ、豆乳クリーム、フルーツソースがこれでもかというぐらいグルグルに巻かれています。生チョコとは対照的な、がっつり系の胃にズシッとくるスイーツでした。昼抜いておいてよかった。
これはカナダ流おもてなし?
十二分に満足して帰ろうとしたところ、どうやら私達が本日最後の客だったようで、奥様のシェリーさんが見送ってくれました。そして何やら話し始めたのですが、先ほどとは打って変わって何かのスイッチが入ったようにトークが止まりません。
テラ、キラキラ、ビューティフル、ツーリスト、少ない・・・
日本語4割、英語6割くらいのカタコトで、雨あられのようにまくし立てます。でもなんか聞ける。
どうやら近くにある金戒光明寺のライトアップがとても綺麗よということをコンコンと説明してくれているらしい。観光客があまり来ない穴場ということも言われているような。
せっかくなのでこちらからも英会話したろかいと思いましたが、お一人でずっと喋られているので、会話に入る糸口すら与えてもらえません。それが5分ほど続いたあと、バイバ~イと一方的に打ち切られました。う~ん、第一印象とのギャップに萌えるわ。
味覚でも聴覚でも忘れがたい思い出となりました。
今回は看板猫に会えなかったけど次回は会えたらいいな。
生きることは食べること。今日もごちそうさまでした。
お店情報
京都生ショコラ オーガニックティーハウス
京都府京都市左京区岡崎天王町76-15
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