日曜日、京都でカレーうどんを食べようと思い、京都でカレーうどんと言えば「日の出うどん」でしょ、ということでバス経路をルンルン気分(死語)で調べていたものの、よくよく店舗情報を見ると日曜日は定休日ですと!?
お~、なんてこったい。とはいっても今さらカレーうどん腹を抑えることはできず、他に良い店はないかと探していたところ、どうやら京都はカレーうどんが熱い土地柄のようで、まさかのお店選びたい放題の展開に。
そんななか決めたのが「えいじ」という、夜は居酒屋で昼はうどんを中心としたランチを営むお店でした。
こちらに決めたのは、“カレーうどんおばけ”や“カレーうどんおばQ”といった、奇抜なネーミングセンスに惹かれるものがあったのです。
丼類も評判ですが、店先からカレーのよい香りがすでに漂っており、嫌でもカレーへの期待が膨らみます。
“おばけ”と“おばQ”のうち、おばけは生湯葉に具材を詰め込んだ変化球的メニューらしく、湯葉好きの私達にとって選択の余地はありません。でっかい湯葉を丸ごとかぶりつけると想像しただけで、もうたまりませんなあ。
日曜日とはいえ、12時ちょっと過ぎということもあるのか中々の繁盛ぶりで、ちょっと待つかもと思いましたが、オーダーしてから約15分、待ち焦がれたおばけが目の前に。
まずは汁を一口。うん、美味い。一般的なものよりややサラッとした仕上がりで、ダシの風味がよく伝わります。日の出うどんの濃厚汁もいいですが、こちらもかなりいいですね。辛さは選べず、ちょっと辛口かな?っぐらいの感じです(私達は辛口上等な人種なものであまり参考にならないかも)。
麺については京都特有の柔らか麺ではなく、若干コシがある印象を受けました。
そんでもっておばけですよ、おばけ。
ルンルン気分(死語再び)でオープンすると、
ヨモギの生麩、揚げ餅×2、海老天、紅葉麩という何とも具沢山なラインナップ。こういう遊び心、好きだなあ。京都っぽい具材が多く、これは観光客にもおすすめです。
これだけボリューミーなので、男性にはちょうどよく、女性には少し量が多いと感じるかもしれませんね。
ちなみにおばQは、卵とじがどんぶりの上でぐるぐる渦を巻いていて、往年の円谷プロの名作、ウルトラQのオープニングをイメージしているとのこと。昭和の終わりから平成以降に生まれた人は??でしょう。
具材には他にむき海老やイカゲソ、チーズなどを使用しているそうで、出汁に海鮮の旨味やチーズが溶け込んで味が倍倍ゲームになるんだろうなと想像してしまいました。
どちらが人気なのかはわかりませんが、この日はおばけのオーダーのほうが多かったように思います。
躊躇なくすすりたいということで、有料の紙エプロン(30円)を追加オーダーしましたが、有料だけあって大きくてしっかりとしたものでした。案の定、汁が北斗七星のようについていました。
ちなみに形態は居酒屋ですが、店内は黒を基調としたシックな佇まいで、いわゆる「ギャップ萌え」でございます。
今のところ日の出うどんのような行列はありませんし、またおばけに会いに行きたいなあと、今も書きながら思いを馳せている次第です。
生きることは食べること。今日もごちそうさまでした。
饂飩・旬食酒家 えいじ
京都府京都市左京区法林寺門前町36-4
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